Column利用期間に応じた料金体系。月数千円から始められます。

■サブスクリプションサービスって、どんなこと?

少し前から「サブスクリプション」というサービス形式をよく耳にするようになりました。そして、少々言いにくいためか、いつの間にか「サブスク」と省略され、現在ではサブスクが通り名になってきている印象もあります。では、このサブスクリプションとは、どのようなサービスなのでしょうか。

本来の意味のサブスクリプションは、期間を限って、その期間中だけサービスを利用する権利を得ることを指します。かつては雑誌や新聞などの定期購読(年間購読)を意味しましたが、これが転じて、“設定した期間中にサービスを定額で使える”というのが現在、広く普及しているサブスクリプションサービスの姿です。
現在のサブスクリプションサービスは、まず一般の消費者向けに普及し、代表例としてスマートフォンなどで利用できる定額の音楽配信サービスが挙げられます。
現在のようにスマートフォンが普及する以前、音楽はレコードやCDなどを購入して楽しむのが一般的でした。しかし、サブスクリプションの音楽配信サービスの多くは、一定の料金を支払うことによって、聞きたい曲を何曲でも楽しめるようになっています。
音楽が物理的なレコードやCDから分離され、ネットワークを介して受け取れるデータとして扱われるようになり、さらに“所有”ではなく“利用する権利”を得るという考え方に変化しているのです。

現在、このサブスクリプション方式のサービスは、多くの分野に普及しています。音楽と同様に、データ化してネットワークで配信できるもの、たとえばTVドラマ、アニメなどの動画配信、雑誌や書籍の読み放題などを多くの企業がサブスクサービスとして展開しています。
また、データ化できないサービスでも、一定料金を支払うことで何回でも利用できるサービスは増えているようです。たとえば自動車や家具、ファッション、家電製品、おもちゃなどでもサブスクリプション方式のサービスは増えています。
(参照: 総務省「令和元年版 情報通信白書」https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd112130.html

■法人向けにも様々なサブスクリプションサービスが始まっています。

一般消費者向けのサービスとして普及してきたサブスクリプションですが、このところは法人向けのサービスでも採用されています。
現在のビジネス環境は、コロナ禍の影響が拡大していることもあり、かつてのような右肩上がりの成長が期待される状況とは異なってきています。このようなビジネス環境では、ビジネスの芽を見つけ、それを育てるためのスピーディな行動が必要となります。そこで求められるスピード感などに対して、サブスクリプションサービスは相性が良いと言えます。

たとえば、新規事業を立ち上げるためのスタッフを増員する場合、必要なPCやその他のオフィス家具を手配するには、ある程度の費用が必要です。そのための稟議や決済のための時間も見込まねばならず、これらが積み重なればスピーディに仕事の環境を整えることが困難となります。さらに日常業務と並行して新規事業の準備に取り組むといった場合も多く、なおさらスピード感を発揮することが困難となります。
このような新規事業の立ち上げなど、スピード感が求められる課題にサブスクリプションサービスを利用すると、初期費用を抑え、必要な機器や環境がスムーズに用意できます。

現在、法人向けのサブスクリプションサービスとしては、PCや複写機、オフィス家具といったハードウェアはもちろん、ソフトウェアやネットワーク、クラウド上で提供されるストレージやサーバー類などまで多岐に渡っています。
特にクラウドを利用したサーバー類では、ハードウェアを用意する必要がなく、障害対策やメンテナンスといった保守からも開放されるという多くのメリットが注目を集めています。

■企業向けサブスクリプションサービスのメリットは?

サブスクリプションサービスは、一定の金額で一定期間、ハードウェアを含むサービスを利用できるという仕組みです。企業にとって、これは数々のメリットとなります。
最も大きなメリットは、新しく何かを調達する場合に導入コストが抑えられるという点でしょう。従来のように機器やソフトウェアなどそのものを購入する必要はなく、それらを定められた期間利用する権利を買うのがサブスクリプションサービスです。そのため、少ない予算でも必要な機器やソフトウェアを使い始めることができます。
また、「所有」ではないため「資産」とはならないことも、企業にとっての大きなメリットとなります。企業が機器を購入すると、それは資産となり減価償却の対象となりますが、サブスクリプションはサービスとして機器を利用するので、経費の扱いとなります。
必要な機器や環境をスピーディに構築できることに加え、複雑な税務処理も不要となることが、サブスクリプションに多くの企業の注目が集まっている理由でもあります。

さらにビジネスの状況に合わせて、柔軟に対応できるのもサブスクリプションの注目点です。たとえば、トライアル的にチャレンジしたビジネスが成長を始めた場合、サブスクリプションであれば、さらなる成長に必要な環境などをスピーディに手配することができます。
また逆に、ビジネスから撤退するような局面でも、機器やソフトウェアなどを購入していないサブスクリプションであれば、大きな痛手を追うことはありません。
サブスクリプションサービスの多くは、設定した期間の満了を待たずにサービスの利用を停止(解約)することが可能です。この際に多少の追加コストが必要になるサービスもありますが、多くのサービスは満了までの利用料よりはコストを抑えられます。

このようなメリットに加えて、運用面でのメリットも考えられます。たとえば、企業向けの機器のサブスクリプションサービスでは、メンテナンスのサービスがパッケージされているのが一般的です。そのため、運用面にて必要となる保守やメンテナンスに関する人件費などの費用を削減することが可能となります。もし故障などのトラブルが発生した場合でも、サブスクリプションサービスの提供元が対応するケースがほとんどです。このため、自社のスタッフは本来の業務に集中でき、それが企業の成長にも繋がることが期待できます。

■最新テクノロジーである“IoT”もサブスクの時代へ

オフィス家具や機器、ソフトウェアなどのサブスクリプションサービスが充実してきていますが、実はIoTでもサブスクリプションサービスが利用できるようになっています。
IoTを使ってビジネスを展開するには、機器やソフトウェア、専用の通信回線などに加え、運用のノウハウも必要となります。これらを1つのパッケージにし、一定料金で提供するサブスクリプションサービスが、東京センチュリーの「IoT SELECTION」です。

IoT SELECTIONでは、既に多くの導入実績があるIoTソリューションがラインナップされています。そのため、IoTシステムをゼロから設計するのに比べ、比較にならないほどスピーディに必要なIoTシステムを構築することが可能です。さらにサブスクリプションサービスならではのコストパフォーマンスを実現しています。
以下のWebページにて、サービスの詳細や事例のご紹介、よくあるご質問などがご覧いただけますので、ぜひご参考にしてみてください。

「IoT SELECTION」公式サイト

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